BijoDam超硬タガネの新作S45C柄の試作
当所の硬い柄から言いますと、ステンレスのSUS304柄、炭素鋼の赤タガネもどき、スチールのSS400柄、真鍮柄と4種の柄のバリエーションになってます
幅、厚みと同じ物がないので、単純に素材の硬さで並べましたが
幅、厚み以外にも柄の形状でも変わって来ます
実は最初に超硬タガネの試作をしたのはS45Cでした
でもS45Cの規格に平鋼がなく、4㎜の角材を使用しました
これを4×3㎜の平鋼に切削しましたが、手間が掛かり過ぎました
平鋼を探すとステンレスのSUS304なら5×3㎜の平鋼が規格にあったため
SUS304からBijoDam超硬タガネの製作に入った訳です
現在、開発が止まってる曲がりタガネになりますが、これを試作するため
再びS45Cの角材を入手した次第でした
一旦は諦めていたS45Cですが、よくよく考えると赤や青タガネの毛彫りは面と言って
ほぼ断面がスクエアーの角材なんです
超硬タガネ=平鋼の柄という先入観も邪魔していたと思います
4㎜の角材を4×3㎜の平鋼に手作業で切削する必要性はないと、今さらながら思いました
4種の柄の中では赤タガネもどきが柄の硬さが中間であり、そもそもがタガネの形
柄の素材としても、2号3号と太さと長さにも種類があります
タガネの太さや形状の違いによる特性からも一番標準的で彫りやすいタガネだと思います
そんな訳で、フリマ出品の入門用の2本セットの毛彫りとしては赤タガネもどきを推奨してる次第です
S45Cも赤タガネと同じく炭素鋼になります(スチール0.45%炭素の略かと思います)
平鋼に加工するのではなく、赤や青タガネの形のように切削すればいいのでは?
と思い、S45C柄の試作になりました
S45Cの角材は規格品なので、柄の素材としては赤タガネよりも結構安いですが
赤や青タガネの形のように切削するのに手間が掛かります
割高になり、面のため毛彫り中心の柄材になるかと思います
超硬タガネに関して、昔のタガネの方が良かったという意見も時々聞かれます
私が入門から現役の頃のタガネの柄は全てスチールでした
超硬の質の中華は論外ですが、日本は最高水準にあります
昔のタガネの方が良かったという意見は
おそらくタガネの柄の材質がスチールで、その頃の柄の形状の違いにもあると思われます
新作S45C柄の紹介と試し彫り動画になりますが
今回のYouTube動画の字幕はポイントのみになります
赤タガネもS45Cと同じ炭素鋼になりますが
遊び心で作った赤タガネもどきが最も彫りやすいタガネでした
そのため、新作S45C柄は青や赤タガネのような従来のタガネの形に近い切削加工しました
このようにロウ付け部分の段差を減らし、打撃点も丸くなるように加工してます
ロウ付け部分と打撃点がテーパー形状になってるので、収縮チューブを施工してもズレ難いです
SS400ほどではありませんが、スチールなのでサビは来ます
SUS柄も多少なりとこのように柄は切削加工はしてますが
早速、試し彫りをしてみます
まず刃先側も打点側もテーパーになってますので、収縮チューブ付けてもズレ難いです
多少でも試し彫りしてからだと、タガネに順応してしまうので、ブッツケ本番の動画
まずは直線の縁取りの彫りになります
SUS柄の感覚で彫ると、少し彫りが自然に細くなる感じです
SUS柄の場合は、その柄の反発が強くて、刃が抜けるような感覚があるため
どうしても多少は刃の太さなりの深さで彫る感じです
やはり、感覚的には赤タガネもどきに似てます
柄としては赤タガネだと3号に近いので、赤タガネもどき2号とSUS柄の中間的な感じ
今度は曲線を彫ってみます
彫る手順は違いますが、浪葉模様彫りです
浪葉模様彫りは割と始めに覚える彫りですが、奥が深い彫りですけど
彫る手順は違いますが、左の直線の縁取りをSUS柄で彫ってみました
こちらのSUS柄も、タガネ形状に成形してる物ですが
やはり右のS45C柄よりも太くなりがちです
今回の浪葉模様彫りは片切りの彫りを省略します(ちなみに片切りはSUS柄1.5㎜)
銅板に彫ってますので、彫る対象物が変われば、また違う事もあるかと思いますが
浪葉模様彫りの細い毛3本を彫ってみました
どちらも0.7㎜ですが、やはりS45C柄は毛彫りの線の太さを調整しやすい感じです
彫金用のタガネの場合、和彫りだと全刃で彫る事は少ないため
基本的にタガネは大は小を兼ねる部分は多いです
今回はS45C柄とSUS304柄の対比のため3本のタガネを使いましたが
毛彫りと片切りの各1本で浪葉模様彫りは彫れるという話にもなりました
S45C柄と赤タガネもどきは長さや太さや素材や形状の多少の違いで、同じではありませんが
SUS柄とSS400柄や真鍮柄の間にあり、特性は似てると思います
ナント、これで柄の種類が5種類になりました
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