BijoDam超硬タガネ船底鏡面SPL~真鍮柄の毛彫りと片切り(巻きタガネ)

動画の字幕に書いた事ですが

試作テスト中の真鍮柄の超硬タガネになりますが
毛彫り0.7mmと片切り1mm(巻きタガネ)の2本になります
試作テスト中と言いながら、既に愛用してます(^^)/
真鍮はSUSに比べるとかなり柔らかいので打撃点がつぶれやすいですが
それでは、この2本で唐草模様彫りの実演をしたいと思います
まず毛彫りになりますが、ケガキ済の状態になります
0.7mmの毛彫りで彫って行きます
これまでの動画で私の髪の毛が邪魔になったので、最近はバンダナ巻いてます(^^ゞ
この動画でわかる人も居るかと思いますが、彫るスピードが若干遅いです
真鍮の柄が柔らかいために、おたふくの打撃を柄が吸収してるためだと思います
当然の事ながら感度は鈍くなるのですが、彫りの深さの微調整は楽になりますね
初心者向きとも言えるかと思います
SUSに比べると、手汗で滑り難いメリットもありますね
2本目の毛彫りになります

毛彫り2本彫り終えた状態です
続きまして、片切りの急曲、巻き専用タガネ1.0mmになります
鉛筆での下書きは中略しましたm(__)m
カメラのモニターを何度も確認してますが(^^ゞ
この真鍮の柄の彫る速度が遅くなるというのは、巻きタガネとしてはいいかと思いました
和彫りの技術としては片切りによる巻きの彫りは最高難度とも言えます
真鍮柄のタガネとして、あと巻きを2つ彫るまでになりますが
 唐草模様彫りロングバージョンは別途アップしてあります
あとは半円彫りと波型彫りにSUSの片切りとSS400の毛彫りで彫り終えた画像になります


字幕に追記しますが

私的な感想としては、タガネの柄としてSUSのステンレスと真鍮は硬さ的に真逆になりますが、そのメリットデメリットはあります
その特性の違いから、SUSの方が超硬に近い硬さなので、おたふくの打撃に対する感度は高いです

真鍮は真逆で、おたふくの打撃を柄が吸収するために、彫りの感度は鈍くなりますけど
彫りの速度も遅くなりますが、彫りの幅や深さの調整はしやすくなります
この辺りはメリットデメリットの違いではなく、好みや彫り方に要求する問題かと思います

今回、この真鍮の柄で試したかったのが唐草模様彫りの巻きタガネでした
和彫りの最高難易度の技術ですが、急激に曲げるために彫りの速度も遅い方が失敗は少ないですね
主に1mm以下のタガネになるかと思いますが、ラインナップに加えます
このSUSと真鍮の間にあるのが、赤タガネもどきとSS400の柄になります
SS400は幅も厚みも細いために、この真鍮柄に近いかと思いますけど
同じ刃先の研ぎでも、柄でタガネの特性も変わって来ます

和彫りの超硬タガネに関しては、超硬のチップとその柄で異種の金属を使用してます
その柄の材質や形状の違いでも、彫りの感触は変わります
弘法筆を選ばずとは思いますが
自分の理想の彫りにタガネを近づけるためにタガネを研ぎ直すのが基本かと思います
でも私は全く同じ刃先の研ぎが出来るまでマスターしたので、柄の違いに気が付きました
タガネが研げない事には、全く柄の違いも感じられないかとも思いますが
当所のタガネ同士の柄の違いはわかるかと思います

また使い手には関係ありませんが、真鍮は融点が低いのでロウ付けが少し難しくなります
タガネの良し悪しは、まず研ぎ方が一番なんですが
和彫りタガネの場合は、その柄の材質や太さや形状によっても違って来ます
オール超硬は現在、和彫りの彫金用タガネとして製品化してませんが
SUS304、赤タガネ、SS400、真鍮とバリエーションを増やしました

市販のSUS柄の平面研磨機で研いだ直線用の超硬タガネしか使った事がない人には
おそらく、この記事は解読不明な記事かと思いますが
市販の超硬タガネでは和彫りは彫れません
断固として、タガネは自分で研いで使う物という事を主張します
それがわからない、タガネが研げない人に、その事を理解してもらうため
私はお手本的なタガネを研いで、販売してる次第です

私自身も、このようにタガネの研ぎだけではなく、柄の違いも何度もテストしました
超硬の刃先の研ぎは殆ど完成されてる物ですので、柄の違いを追求してます
もちろん、その違いを今後とも製品化につなげて行く事になると思います

この真鍮柄もBijoDam超硬タガネ船底鏡面SPLのバリエーションとして増やして行く事になるかと思います


コメント