超硬タイイングメス ステンバーの復刻?

随分と前になりますが、開発の段階で発売には至らなかった超硬タイイングメスになりますが
なぜ発売しなかったと言えば、たかがスレッドを切るためだけに超硬が要るか?という問題でした
でも、これ欲しいというリクエストがありましたので、再び開発に至りました

私も随分といろんな工具を作り続けてましたが、道具なんて使えればいいと思っていたんですが
どうやらそうでもないみたいですね
結構、私の工具のファンって多いのですが
私自身もそんな工具として意味のない部分の飾り研磨の鏡面仕上げに手が抜けなくなってます(笑)
やはりディスクワークともなると工具の良し悪しだけでなくカッコ良さというのもモチベーションになる物ではないかと思うようになりました
結局は釣り人と同じくいい竿やカッコいい道具を使いたがるのと同じでしょう

ところで再開発となった超硬タイイングメスですが、当時は直線刃でした
まだ薄い刃をカーブさせて研磨する技量が足りてませんでした
そんな訳で現在の試作品になります


従来品は板材だったと思いますが、今回はコストも下げてチップタイプになります
まず、10度ほどの角度のアートナイフのような直線刃を研ぎまして
これだと切れるけど刃先は脆いです
その刃先を刺身包丁のように片刃を付けますが、この部分だけカーブさせました
これで15度~20度までにはなってないと思います
ちなみに引いて切る時の右利き用になります
ナギナタキサゲから派生させましたが、キサゲは押して切るので逆になるという事です
ちなみに刺身包丁の場合は逆なんですが、右効きの私の場合はこちらの向きの方が切れました
まだまだ開発が必要なのかも知れませんが、やはりカーブさせた刃で作りたいと思います
刃物はカーブしていた方が先端ではなく腹で切れるので
超硬タイイングメスというよりは超硬アートメスと言った方がいいかも知れません
ウインドフィルムのカットとかタイイングよりも他の使い道の方がありそうですね




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