彫金タガネ塾~第8期生の初回オフライン講習

第7期生が初のリモート&通信講習になりましたが
第7期生はリモートながら彫りも教えて頂きたいという事で
私が彫りを再起するキッカケになった受講生でした
産休で中断してますが、過去一番長い講習になりました

今回も私のタガネをご購入頂き、これがキッカケとなったと思います
遠路ながら彫金タガネ塾のオフラインでの受講も希望されました
彫金タガネ塾がこれまでと違うのはリモートでの講習に加えて
彫りを再起した事もあり、まだまだお手本というレベルではありませんが
彫りを実演出来るようにもなりました
これに加えて、彫金用のタガネを研ぐためには
ネットの情報では研磨機を使うと思われがちなのですが
彫金タガネ塾とは、そもそも砥石で手で研ぐ事の講習です

私の場合は、その超硬タガネの製作販売のために平面研磨機も自作してます
その予備のモーターも購入してました
市販の平面研磨機はありますが、国産だと9万円くらいにはなります
例えばグラインダーだと1万円以下でも買える訳ですので
粗削りはグラインダーで、刃付けは手研ぎが出来れば高価な平面研磨機は要らない訳ですが
私が予備として購入したモーターも、あと数千円と製作時間で予備の平面研磨機も作れる訳ですので再び1モーターの平面研磨機を製作しました

第8期生の初回オフライン講習の日程が決まり、この平面研磨機を譲ってもいいという話になりまして
まあ、私の場合は再びモーターを買えばいい訳です
平面研磨機の説明やGRSのタガネで研磨の実演なども講習に加わりました
1日の講習でしたので、手研ぎでの講習は片切りが研げればという感じでした

動画もありますので、よかったらご覧ください

難しい毛彫りの研ぎにも入りましたが、後は宿題かリモートとさせて頂きました
高価な平面研磨機と高価な研磨ガイドという高価な道具があればタガネが研げると思われがちですが
タガネが研げるようになったら一人前と言われ続けてるのには、これは当てはまりません
手で研げるようにならなければ、高価な平面研磨機も上手く使いこなせません
もっとも、そのために高価な平面研磨機は要らないとも言えます
1万円少々の材料費で作れる物ですので
工具のメーカーはタガネが研げない人からボッタくってるという事なんです

私がそんなボッタくりの機械で研磨して私が独自の超硬タガネを製作販売したら、こんなタガネの金額では商売にはなりません
私は高速研磨でも曲線の研ぎを習得したので、何とか成せる事になってます
悪までタガネはお手本としての製作販売になってますが、自分が彫る分のタガネを自分で研ぐのであれば、砥石で手で研げるようになれば高価な平面研磨機も要らない訳です
でも高速の回転研磨は研磨時間短縮にはなりますね
平面研磨機でなくてもグラインダーでもいい訳なんですが

一般的な洋彫りタガネですと上刃だけなので、平面研磨機があると便利かと思います
ただし私の洋彫りタガネの場合は下刃がわずかカーブしてますので、削れば削るほどカーブは無くなります
またちょっとビックリしたのは、GRSは下刃研いでないんですね
上刃のみのため、金太郎飴のように切っても切っても同じ面が出て来るため
例えばマーキースのような複雑な形の下刃をメーカーからして研ぐという概念がないんでしょうね
逆に言えばGRSも下刃を研げば少しは良くなるかも知れません
私のタガネを絶賛する人が多い理由もわかりました
タガネを研ぐと、その素材の性質もわかります
研磨を極めた人間だけかも知れませんけど

前回の自作平面研磨機の動画になりますが


この納品も兼ねての講習でした
洋彫りベースの講習生はこれで3人目になりますので、今後も彫金タガネ塾の入門者に希望があれば私も自作の平面研磨機の製作は相談に応じます

(注意:悪まで彫金用のタガネの話であって、プラモのスジ彫りの超硬工具の場合は手研ぎではなく平面研磨機とその技術が要ります また洋彫りは和彫りとプラモのスジ彫りの中間くらいの刃先になります)

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