ミル打ちタガネ作り

前回の2本筋タガネの紹介にて少しだけ打ってみたミル打ちタガネになりますが
ミル打ちタガネ、ミルタガネ、ミル打ちで検索すると出て来るのは魚子(ナナコ)ばかりです
魚子とミルは違うと思うけど魚子の事をミルタガネなどと呼んでるところも多い
ミル打ちタガネを作るのが難しく、魚子で代用してるのが多いから魚子をミルタガネとか
こっちの方が知名度が高くなってるんだと思う
いずれにしてもミル打ちタガネは赤タガネで作りますので、ライフやメンテの問題が大きくなるため、商品化するかは別になりますが、これまでのタガネのメンテも加えて新たに製作してみました


過去にミル打ちタガネは注文があったので製作した事はありました
ミル打ちタガネとしては結構太いタガネになりますが、画像でわかりますかね?
これは先端が魚子のようにお椀状に凹になってますが、魚子と違うのはその周りが四角いピラミッドのような形でになってます
このミル打ちタガネを打ちますと中央は魚子と同じように玉ですが四角いマスの中に玉が出来ます
それを連続してミルを打っていきます

そのミル打ちタガネを実際に打ってみていろいろと研ぎ直して試してみました
当時の聞いた話しでは、ミル打ちも彫るタガネくらいのスピードで打てる職人も居るとの事です

私自身はそれほどミル打ちは実戦では経験少ないので、新たに挑戦する事に近いです
凹の深さやピラミッドの四角の部分の角度などを再び探ってみました
後は彫るタガネのように打ち進みやすいタガネでもある事も条件だと思います

難しいのは、それには腕の問題も出て来ます
タガネが研げるようになったら一人前という彫りですが
正直な話はタガネが良くなったのか?腕が良くなったのか?という判断で悩む事もあります
途中まで唐草模様彫りを練習していた銅板ですが、結構復活して来ました

ただ、この太いミル打ちタガネを打ちますと銅板がヤニ台から外れやすいです
銅板も結構反ってますので仕方ないのですが、ヤニ付けには時間掛かりますので
この太さだと練習にはならないですね
画像的に太い方がいいと思いましたが、また作り直してミル打ちも練習します
当然ミル打ちタガネも殆ど売られているタガネではないので、製品化にも挑戦したいと思います

また適当に打てるようになったら動画もアップしますね

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