BijoDam彫金用ミル打ちタガネの試作とそのミル打ち練習

2本筋タガネの紹介で少しだけ登場したミル打ちタガネでしたが
そのミル打ちタガネを試作してみました
ミル打ちタガネとは、検索すると出て来るのは魚子(ナナコ)ばかりです
ミル打ちタガネと魚子(ナナコ)は違います
このようにピラミッドのような形の中に魚子(ナナコ)のような丸いクボミがあります
動画では既にミル打ち練習した銅板も映ってますが(^^ゞ
その先端の魚子(ナナコ)との違いは画像では難しいのでイラスト書きました

このようにピラミッドのような形の中に魚子(ナナコ)のようか丸いクボミがあります
この四角の一辺は1ミリ以下ですので、画像だど難しいですね

この後はYouTube動画をご覧くださいm(__)m

それではミル打ちタガネを打ってみますが、前回のように2本筋は彫ってません
直接銅板に打ちますが、最初は前回のように2打で1つのミル打ちです
このように1つミルを打ったら半球の上をスライドさせて次ぎを打ちます
ここから1打撃に1つのミル打ちの練習
練習ではソコソコなんですが、撮影すると上手く行きません(^^;)
テイク2になりますが、結果は同じですかね
結局は2打撃に1つのミル打ちが現時点では無難な感じ・・・
拡大してみますが画像的には暗かったですね(^^ゞ

デジカメ撮影の写真を追加します

また練習して実際の彫りの脇にミル打ち動画もアップしますが
ミル打ちは彫りのタガネよりもタガネの良し悪しが出る感じです
2本のタガネを何度か作り直して動画のタガネを元に試作したタガネをヤフオク1円スタートで出品しました
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1073437033

今回使用したのは試作段階の他のタガネです
ミル打ちもミル打ちタガネの製作も30年以上前の事でありまして
彫りのタガネよりも経験も浅いです

彫りの曲線用も市販化されてないのには理由があります
実際に彫り職人が自身で作ってるタガネだからで、彫りの技術を持たない道具屋が
その道具屋で売ってる機械で作れる範囲内でしか商品化されないという事です
その道具屋の外注仕事で量産品の超硬タガネの研ぎの仕事は承けてましたが
こんなタガネでは和彫りは出来ないというジレンマから
一人の彫り職人として製品化に挑戦して来ました
このミル打ちタガネも商品化に挑戦して行きます

和彫りの道具は基本的に買って使う道具ではなく、ほとんど自分で作ったり研いだりします
そこには道具を売って儲けるという事ではなく、この和彫りの技術の継承が一番にあります
私の目の黒いうちはこのような工具の製作や研ぎ直しは続けますが
私が亡き後には、このようなレベルの工具を買う事は難しくなると思われます
それまでには、私の工具をお手本に自身で製作したり研ぐ事を覚える事を推奨します


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