彫金タガネの研ぎ方~第8話(曲線用片切りタガネの研ぎ)動画入り

片切り直線用の研ぎに続きまして片切り曲線用の研ぎ
この始めの動画は片切り直線用の研ぎの最後の動画と同じになります
つまり、片切り直線用に研いだタガネを曲線用に研ぎ直す動画になります
タガネは前回片切り直線用に研いだタガネになります
前回は手書きでしたが、イラストレーターで書いてみました


左のグレーの絵が直線用になります
中央の黒い絵が曲線用になります
その2つを合成したのが右の絵になりますが、赤い部分を研げば曲線用になります
当然のことながら上刃は短くなるので、研ぎ直す必要が出て来る場合もあります
その角度は直線用だと合計大体75度ですが、曲線用の場合は刃先だと90度に近くなります
この角度を変えるには上刃の研ぎで可能ですが、現実的には90度近くでいいと思います

研ぎ方の説明になりますので、動画をご覧ください


直線用の下刃は約30度で一定に研いでましたが
刃先側の赤い部分は基本的に引いて丸めて研ぎます
今度は下側の赤い部分を研ぎますが、押し引きで大丈夫です
鈍角になるため、上刃と同じ感じになります
仕上げの白い砥石はどちらも大丈夫ですが、形を崩さないように注意します
上刃が短くなったら上刃も研ぎます

このように基本的には曲線用は直線用に研いだタガネを研ぎ直すと判りやすいです
後は同じように青棒で研ぎます
これは超硬タガネでも同じような工程ですが、超硬の方が研ぐ事がもっと難しくなります
でも手で研ぐ事により直線用に研いだつもりでも下刃研磨機で研ぐよりはやや丸くなります
超硬もこのように手で研ぐ事で曲げやすいタガネが、刃こぼれし難いタガネが研げるという事でもあります
市販の平面研磨機でガイド使って研いだタガネでは難しい彫りも多いので、下手でも自分でタガネを研げるようにしましょう
次回は毛彫りの研ぎを紹介したいと思います

毛彫りも直線用と曲線用の研ぎ方の違いは片切りと同じですので
次回か次々回が彫金タガネの研ぎ方最終話になるかと思います
でも彫りに使うタガネは基本的に買った物をそのまま使える物は少ないです
曲線用もそうですが、売っていないタガネも多いです
この連載が終わっても、追補版として記事を書くかと思います

詳しい事、これまでの彫金タガネの研ぎ方の記事はブログ記事をご覧ください

彫金タガネの砥ぎ方~第1話(目のクセ)
https://ameblo.jp/bijodam/entry-12469224773.html
彫金タガネの砥ぎ方~第2話(錯覚)
https://ameblo.jp/bijodam/entry-12469225052.html
彫金タガネの研ぎ方~第3話(反転)
https://ameblo.jp/bijodam/entry-12469225849.html
彫金タガネの研ぎ方~第4話(刃先の角度)
https://ameblo.jp/bijodam/entry-12469226714.html
彫金タガネの研ぎ方~第5話(グラインダーの下削り 柄の側面から刃付け)
https://ameblo.jp/bijodam/entry-12591766045.html
彫金タガネの研ぎ方~第6話(タガネ研ぎの道具)
https://bijodam.blogspot.com/2022/10/6.html
彫金タガネの研ぎ方~第7話(まずは直線用片切りタガネの研ぎ)
https://bijodam.blogspot.com/2022/10/7.html

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