BijoDam 彫金用超硬タガネ 和彫り入門お勧め基本2本セット 練習銅板付き

実はこれはメルカリで販売したセットになりますが
既に2回目の出品で比較的早く売れてしまいました
2回目は特に早かった気がします ちなみに以下
https://jp.mercari.com/item/m31644429576

まず彫金タガネ塾の講習生から私の昔に宝飾クラフト時代に彫った銅板が沢山あるので
1枚でいいから欲しいと言われて唐草彫りの練習した銅板を差し上げました
この頃はまだタガネ研ぎだけで彫りは再開してませんでしたので
当然の事ながら練習した増える事はありませんし、下手な彫りだとお手本にはなりません
私自身も現に今その昔に練習した銅板をお手本に練習してる訳です

タガネを購入された人にそんな話をしますと「僕も欲しいです」と言われまして
誰にでもサービスしてると自分自身のお手本が無くなってしまいます(笑)
でも、私には自身のお手本があるから気にならなかったのですが
自分よりも上手な人が彫った彫りの実物があれば、それは随分とお手本になります

宝飾クラフトのテキストも25000円とかで売られてますが、悪まで画像とテキストな訳です
そりゃ~彫りの実物があれば欲しがるのは当然ですよね
実はリモート講習を結構長くやってましたが、彫りも教えて欲しいという事で
1歩先を練習すれば教えられると考えて承けました
これから学ぶ人の上達よりも、私が取り戻す方が早いとも言えます

そんなこんなで、なんだかんだと浪葉模様彫りまで講習しました
https://youtu.be/Oe2H2uHcwCQ

でも、浪葉模様彫りって大抵の彫りの要素が含まれてるので
極端に言えば浪葉模様彫りだけ練習してればいいくらいな模様彫りになります
少し間が空いてしまいましたが、製作するタガネのさらなる向上のためにも彫りを再開しました
しかし、今の銅の高騰に銅板も少し前の倍くらいの値段です
宝飾クラフトの時代からすれば4倍くらいなレベルです
自分が練習するにも金掛かるし、入門者はもっとだと思います

そこで思い付いたのが、途中まで練習した銅板、余白や裏に練習出来る銅板
悪まで現時点ではお手本とは言えませんが、練習銅板付きというのは
練習した銅板、練習も出来る銅板と、両方の意味があります

私が練習した彫りも参考になる人も多いと思い、基本セット2本販売のオマケにした次第です
どんなタガネが必要か?という質問も多いですが、質問する人の多くはさぞかし沢山のタガネが必要だと思ってる人も多いです

確かに彫り職人の机の写真とか見ると、もの凄い数のタガネがあったりします
でも実は弘法筆を選ばず、大は小を兼ねるのがタガネでして
むしろ腕を道具でカバーするような職人が大量のタガネを使ってるとも言えます

タガネが沢山あると、タガネを探す時間が掛かりますので効率的にも悪いです
確かに使ってないタガネとかは私も沢山持ってはいます
研ぎ直して売るという事も出来ますけど、悪まで中古になりますので面倒なだけです
また石留すると、どうしてもタガネは増えますが
基本的に毛彫りは線を彫るタガネで、片切りは面を彫るタガネです
そのため、細目の毛彫り1本と太目の片切り1本あれば、とりあえず和彫りは彫れます
私的には、この2本セットという事です

私自身も現役時代のタガネも沢山残ってますが、売ってしまってもいいと思うのも多いです
私自身がタガネを販売してるために、私のタガネで彫って見せるという意味でも、昔のタガネは使ってません
そのため現時点では毛彫り3種、片切り2種で練習したり動画アップしてます
別に無くてもいいタガネもあるんですが、新作を実際に使ってみてという事もありました
実際に彫りを再開したからこそ、試作したタガネも最近多いのはそんな訳です
つまりはテスターとしての使用になります
1本だけ彫って中古として売った事もありますけどね

根本にあるのは、タガネの研ぎと彫りは同時進行で上達します
沢山彫れば、当然研ぐ回数も比例して増えます
上手く彫れないと、タガネが悪いとタガネを研ぎます
上手く研げなければ、彫りを練習するという連鎖からです

彫りの職人が育たない育ち難いのは1番がタガネが研げないで諦めるからで
市販のタガネを大量に買い込んで練習しても上手く彫れる訳もありません
逆に言えば、市販のタガネで彫れる範囲でしか彫らなくもなります
だから同じように引っ掻いて浅く彫る洋彫りが手頃なので増えて行くとも言えます
でも、こんなに技術者が少ないのに、和彫り入門者は意外に多いですね
そういう入門者に彫りの楽しさを知って頂き、こういう風にタガネを研げるようになればいいんだ!と導いてあげるのが、今の私の仕事と考えてます

市販の超硬タガネの研ぎの仕事をしてる時は、常にタガネが研げない職人になんで私がこんなタガネを研いでるのか?というジレンマや葛藤がありました
私がお手本を売っても同じ事になるのではないか?という気持ちもありましたが
このまま何もせず工具が道具屋の収益のためだけに流通してる事に
いられないという気持ちが強いですね

気軽に書きだした記事でしたが、意外に長文になりましたm(__)m

これからも、これはメルカリやヤフオクも含めネット販売します


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