BijoDam超硬タガネ船底鏡面SPL~浪葉模様彫り

葉形模様彫りという名だと思ってましたが、宝飾クラフトのテキストには浪葉模様彫りとなってました
宝飾クラフトのテキストで確認すると葉形模様彫りとは、その片切りで彫る部位の彫りの呼び名みたいです

彫金タガネ塾の塾生から彫りも教えて欲しいという要望で彫りを再開しましたが
元々私は彫りの技術を持ってましたので、覚えるより老いても取り戻す方が早い訳です
一歩先を予習すれば教えられると思って再開しました
それをブログやYouTubeにアップして来ましたが、半年ほどでまた彫りの練習をサボってしまいました(^^ゞ

現在その超硬タガネを製作販売してるため、やはり老いても現役レベル近くまで戻したいという感じでまたこのところ数日練習しまして、ようやく1年前に戻った感じです
刀の職人はまず侍ではないし、包丁の職人はまず板前ではないかとは思いますけど
カミソリを研げない床屋や、包丁を研げない板前も居ない訳です
でも超硬タガネがまともに研げる彫り職人って、極めて少ないと思います

余談になりましたが、これまで部分的な彫りの動画でしたけど
YouTubeでも彫りの動画の観覧が多く
今回は浪葉模様彫りを、その下書きから動画にしました

下書きですが、当工房のオリジナルの超硬ケガキサゲで2本の線をケガキます
その間隔は4ミリになります
2本の線をケガキましたら、その中央に曲線を鉛筆などで書きます
使用するタガネはBijoDam超硬タガネ船底鏡面SPLの毛彫り0.8mmと片切り1.5mmの2本だけです
まずは毛彫りで2本の直線と中央に1本の曲線を彫りますが、直線用は要りません

ちなみに左側に既に彫られてますが、銅板が外れるアクシデントがありましてテイク2になりましたm(__)m

浪葉模様彫りは基本的な毛彫りの直線と曲線を最初に彫るという事もあり
以後の片切りも含めて、和彫りの基本的な要素が殆ど含まれてる模様彫りになります
実際に模様を彫る練習としては、これだけ彫っていればいいと言っても過言ではありません
ケガキの直線2本と鉛筆などで下書きした曲線を毛彫りで彫った状態になりますが
まだどんな模様になるか?創造し難いかと思います

毛彫りは悪まで下書きをなぞる下書きのような彫りですが、これも結構重要です
続きまして、片切りの彫りになりますが、波形彫り2つと半円彫りの葉形模様彫り
これを曲線の左右の合間に左右の刃を使って彫って行きます
各部門ごとの彫りは上手く彫れても、その各部位を上手くバランスよく彫る事が難しくなります
和彫りは書道のように基本的には一発彫りなので、なるべく編集せずに動画撮影しました
片切りの葉形模様彫りの後に、毛彫りの曲線彫りに細い毛彫りを合間に3本彫り完了です

つまり太い直線と曲線に細い曲線の3種類全部同じ毛彫りです

光ってしまってわかり難いので絵を書いてみました

こんな感じで彫ってるつもりです(笑)

悪まで、今現在の私のレベルの彫りではお手本になるレベルではないと思います
ですが、このレベルから完璧に近いレベルの彫りには、ここから相当量の練習が必要です
そのためには、何度もタガネを研ぎ直す事が必要になります
タガネが研げるようになったら一人前というのは、彫りと研ぎは同時に上達するという事でもありますね
類稀な彫りよりも研ぎに特化した私ですので、現在では彫りは未熟ながら基本的な模様彫りの動画をアップさせて頂きました
また30年くらい前の彫りに戻れたら再アップするつもりでは居ますけど、彫りは現在仕事ではないので難しいですね

根本的に道具屋の商社の営利目的とは違い、使う側からの視線で道具を作ってます
それは営利目的が優先ではなく、次世代への技術の継承だと考えてます
BijoDam超硬タガネ船底鏡面SPLのお求めはショッピングカートにて、彫金タガネ塾の入門はホームページにて承っております



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