超硬タガネ増産中!

 久しぶりの記事は仕事ネタになります

なるべく各サイズの在庫をショッピングカートに補充するつもりではあるのですが
製作数よりも販売数の方が上回ってますので、なかなか在庫を充填出来ない状態ではありました
理由はわかりませんが、このところ少し超硬タガネの売り上げが低迷してます

これまで、作っても作っても在庫を増やしても、すぐに品薄になる事が続いてました
結局は、統計的にも作れば作っただけ売れてますので、今は在庫を作るという感じです
超硬タガネの注文に関して、一番困るのが同じタガネの複数の大量の注文になります

ちょっと簡単に製作工程を説明いたしますが
写真右はSUS304ステンレスの柄に超硬をロウ付けのためにV字カットした写真になります


写真中央は、超硬をロウ付けして、下削りした画像になります
超硬材はサイズ別に大まかに3~4種類の太さがありますが
このロウ付けの際に、柄と超硬に多少の曲がりが生じます
この曲がりを修正のための下削りをします
真っ直ぐなほどに太いタガネが取れますし、曲がっているほど細いタガネになります
これは左右の曲がりですが、上下方向にも狂いが出ます

狂いが大きいと薄くなるので、片切りに、狂いが少ないと厚くなるので毛彫りにという感じです

ロウ付けの際のV字カットにも個体差が出ますので、根本の太さや厚みにも違いが出ます
このように、ロウ付けとその個体差の違いで、作るタガネが判別します
写真左はまだ刃付けはされてませんが、仕上がりのタガネは概ね確定されてます

これがどういう事かと言いますと、例えばサイズと形状を指定しての注文に対して
その1本を作るために製作するのではなく、複数本を作って、その中からサイズと形状のタガネが仕上がるという事です
サイズと形状を指定され、その1本を作るとなりますと、それだけ手間が増えます
製作工程の関係上、コストの関係上、基本的は出来上がったタガネの個体差でサイズと形状を振り分けています

サイズと形状によっては、出来やすい物もあれば出難い物も出て来ます
一番注文で困るのは、サイズと形状指定の複数本の注文です
希望に従うサイズと形状指定の複数の注文の場合ですと、その何倍ものタガネの製作の中から取り出す必要があるからです
また、このようなサイズと形状指定の複数の注文の場合は、使い捨てという可能性も高いです
ヤフオクでは1本の落札に、同じ物の複数本の追加注文も多々ありました
でも、これは全て断りました

私がこれを販売してるは、悪まで市販のタガネをそのままでは使い物にならない
このようにタガネが研げるようにならなければ、彫りは上達しないという事です
この超硬タガネの製作を本業として仕事にしてるのは、まず日本では私一人です
研磨機で研いでるだけの人は居ますけどね

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